ユヤマ 開業支援ドクターレポート
【愛知県 婦人科】
下村 裕司 先生

下村 裕司先生
医療法人はるかぜ はるレディースクリニック様は2019年2月にご開業されました。JR中央本線春日井駅から車で10分ほどの春日井市民病院の近くで、若年層から高齢の方まで幅広く女性の健康をサポートするべく、日々診療をされています。
理事長で院長の下村裕司先生に開業をお考えになったきっかけや、開業準備中のこと、経営や診察への想いなどを伺いました。
婦人科をメインに開業しています。月経不順や月経困難、一般不妊外来、更年期障害、子宮がん検診など、女性のヘルスケアを生涯にわたってサポートをしていきたいと考えています。
ゆとりのある待合
もともと開業志向ではありませんでした。地域の基幹病院に勤務していた際に、患者さんの受診タイミングが遅く、ある程度病状が進行してしまった患者さんが多く、もう少し早い段階から受診できる環境が望ましいと考えていました。
病院勤務を続ける中で、そのような状況を改善できる開業も良いかなという思いがだんだん強くなり、開業に至りました。
産婦人科を目指された理由は?
良性悪性腫瘍、妊娠分娩管理、不妊、内分泌など、色々と幅広くできるところで、診断から治療まで一貫して携われるところに魅力を感じて産婦人科を選びました。開業となると、分娩を取り扱うのはハードルが高かったので、婦人科という形で開業しました。
まずは妻に相談しました。他には、同じ婦人科で開業している友人や諸先輩方にクリニックを見学させていただいたり、相談に乗っていただいたりしました。
サポートについて良くなかったところ、至らなかったところというのは特にありませんでした。本当にタイミング良く、条件に合った物件を探して見付けていただいて、そこから、とんとん拍子に進んでいったので良かったです。とても感謝しています。
もう少しこうした方が良かったというところはございましたか?
特に問題無かったです。何をどこまで準備するか、開業してから揃えても良いものもありますし、その辺りをどこまで調整して用意していくかは少し悩みました。
女性のためのクリニックなので女性から見たデザイン的なところにはこだわりたいと思っていました。
広く、清潔感のあるパウダールーム
先程もお伝えした通りで、なるべく受診しやすいようにしたい、相談だけでも来てくださいというスタンスでやっていきたいと思っています。
社会のニーズも変化しますので、それにあわせて診療項目も対応していくよう、常に知識をアップデートする必要があります。中絶手術も処置から内服になっていったり、ピルの種類もいろいろ増えたりします。
最近は金利も上昇し、建築材料費、人件費が高騰し、また政府は診療報酬を引き下げようとしていて、経営維持も大変なのにこれから新規開業はさらに大変だろうと思います。色々と相談できる周りの人には全て相談して、また、コンサルタントを並行してでも良いので、(手付金が発生しないうちは)何社でも声を掛ければ良いと思います。しっかり計画を立てたとしても、良くも悪くも実際は思うようになりません。厳しめに考えた方が良いと思います。
あとは、自分ができることを全部自分でやろうとし過ぎるとストレスになります。人に任せられるところは任せた方が良いと思います。確かに自分でやればかなり安価にやれるところもありますが、やり過ぎるとストレスで心身ともに疲弊してしまいます。がんばってください。
Clinic Profile
春日井市民病院の東、愛知県春日井市南下原町で2019年2月に開院されました。
受診のハードルを下げることを意識し、通いやすさや居心地の良さ、清潔感にこだわったつくりで、改めて女性に寄り添ったクリニックだという印象を強く感じました。
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