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ユヤマ 開業支援ドクターレポート

【東京都 小児科・アレルギー科】
塚田 佳子先生

【東京都 小児科・アレルギー科】<br> 塚田 佳子先生
東京都
医療法人社団Sunshine
けいこ豊洲こどもクリニック
【小児科】
塚田 佳子先生

医療法人社団Sunshine けいこ豊洲こどもクリニック様は2020年6月にご開業されました。 パークタワー勝どき小児科(勝どき)、安城内科小児科(新越谷)と、分院展開もされております。

法人理事長 塚田佳子先生に開業をお考えになったきっかけや、開業準備中のこと、スタッフや経営のことなどを伺いました。

まず先生のクリニックの概要について、簡単に教えてください。

豊洲に2020年6月に新規開業し、続いて勝どきに2023年9月、越谷には2025年2月に分院を展開しました。

コンセプトは、「少子化に抗える小児科にしたい」ということです。ご両親がお子さんを育てることは非常に大変なことであり、その細かい育児相談や悩みをお聞きしながら、お父さん・お母さんの健康も守りつつ、お子さんの健やかな成長を支えていきたいという思いでクリニックを運営しております。当院のある湾岸エリアでは、中学受験や小学校受験などの影響で、お子様にストレスがかかりやすい環境でもあります。そうした心のケアにもアプローチできるようなクリニックにしたいと考えています。

豊洲、勝どき、そして少し離れますが越谷でも、小児科をメインとしつつ内科診療にも力を入れています。特に、お父さん・お母さんが健康でないと育児は大変なので、お父さん・お母さんの症状にもフォーカスしています。

  • 新越谷の安城内科小児科の外観

ご開業を目指されるきっかけは何だったのでしょう?

自分がやりたい医療を突き詰めていった結果、最終的に「開業」という選択にたどり着いたのだと思います。勤務医として働いていると、どうしても制約が多く、思うようにいかないこともありますので。やりたい医療を、やりたい時間に、ある程度自由度高くできるというところが、一番の魅力だったかなと思います。

実際に開業してからは「勤務時間中に何人診なければいけない」といったノルマのようなものを、あまり意識しなくなりました。その結果、「このお母さんとはもう少しお話ししたいな」とか、「この子にはもう少し時間をかけたいな」といったことを、自分の都合と合わせて柔軟に考えられるようになったのは、大きな変化でした。

  • 診察室

小児科医になりたいと思ったのは、大学5年生の頃、23歳ごろだったでしょうか。大学病院で、お風呂で溺れて脳に障害が残るかもしれないというお子さんが搬送されてきたことがあったんです。その子が、最先端の医療によって障害を残さずに救われた姿を見て、お子さんたちの未来の可能性というか、「たとえどんな事故があっても、まだまだ無限の可能性があるんだな」と強く感じました。もともと子どもが好きだったこともあり、その経験をきっかけに、小児科に惹かれて、小児科医になりました。
スタッフのことも考えて、働きやすい環境をつくりたいと考えていました。私だけでなく、スタッフももう少し意見を言いやすいというか、自分たちがやりたいことや、困っていることを相談しやすい、風通しの良い職場にしたいなと思ったのも、職場環境を整えたいと考えたひとつの理由ですね。
それと、自分の子どもがまだ小さかったので、「クリニックに子どもが来られるようにして、目の届く環境で働きたい」と思ったのも、開業のきっかけのひとつでした。勉強机も置いたんですよ(笑)。でも、実際に来たのは最初の1年くらいで、結局あまり来なくなっちゃいましたね。
ご開業を思い立った際に、まず相談された方や起こしたアクションについて教えて下さい。

最初は、すでに開業している先輩に話を聞きました。良いところや悪いところなど、実際の経験をいろいろ教えていただきました。

それから、コンサルタントの方にもかなりお会いしました。おそらく10人くらいには会ったと思います。他にも、街を歩いて見て回りながら、「どこがいいかな」と物件を探したりもしていました。
あとは、ネットでいろいろと問い合わせもしましたね。問い合わせをすると、いろんな会社から開業物件の情報が送られてくるじゃないですか。良さそうな物件があれば、こちらから連絡を取る、というような日々を過ごしていました。
ユヤマの地域医療支援室 サポートについてお聞かせ下さい。

他社ではなく、なぜユヤマに相談されたのですか?

ユヤマさんには、当時4ヵ所ほど物件を紹介してもらいました。問い合わせたのは私のほうからだったのですが、実際に面会してみて、他の業者さんと比べてユヤマさんは「良いな」と直感的に思いました。教えてもらえる内容がとても的確だったんです。いろんなコンサルタントの方にもお会いしましたが、なんというか、皆さんすごくテンションが高いんですよね。

こちらとしてはそこを盛り上げてほしいわけではなく、もう少し冷静な意見や判断材料が欲しいと思っていて。やっぱり、冷静に分析してくれるほうが安心感がありますよね。ユヤマさんは、その点がまったく違うなと感じました。
また、私は遠くに通勤するのが好きではなく、自宅の近くで開業したいという希望がありました。自分の子どもの保育園のことなどを考えると、転居してしまうと通えなくなってしまうかもしれないという不安もあって、そういった個人的な条件も整理しながら一緒に考えてもらえたことも、大きかったです。

開業場所の選定は、どのようにされたのですか?

豊洲は、たまたま狙っていた物件が空くという情報を入手したので、すぐにユヤマさんに連絡しました。するとその日のうちに段取りをしてもらい、翌日かその次の日くらいにはお会いすることができました。その物件は、もともと学習塾が入る予定だったようなのですが、ユヤマさんがオーナーとの交渉の場を設けてくださり、話を進めることができました。ネットワークの広さとフットワークの軽さには、本当に驚きましたし、今でもよく覚えています。

勝どきについては、「これから人口が増えて、子どもの数も増える場所」を探していたなかで、新しいマンションが建つという情報を得て、「ここだ」と思って手を挙げた、という感じですね。
越谷に関しては、兄が分院として内科クリニックを立ち上げました。もともとは兄が独立を目指して動いていたのですが、なかなかタイミングやご縁に恵まれず、独立には至りませんでした。そんな中で、兄がそれまで勤務していたエリアの近くに良い物件が出てきたこともあり、ユヤマさんの協力のもと、法人の分院として開業することになりました。
開業準備のスケジュールは問題なく進みましたか?

スケジュールは非常に順調に進みました。豊洲に関しては、正直なところ“ベルトコンベアに乗せられた”ような感じで、スムーズに進んでいきました。準備を始めたのが12月の年末頃で、開業は翌年6月だったので、約6ヵ月ほどですね。

スケジュール面でいうと、次の勝どきのほうが大変でした。開業時期と新築マンションの入居時期にズレが生じてしまい、開業した時点ではマンションにまだ人が住んでいないという状況で、そこはなかなか苦戦しました。さすがにクリニックが3つともなると、段々とやるべきことが分かってきました。やはり、人の問題・お金の問題・場所の問題、この3つですね。
3つ目の越谷の際には、銀行融資が少し大変でした。既存の2クリニックの返済が残っている状態で、さらに融資を受けることについては、既存の取引銀行にとってリスクと見なされたのだと思います。そのため、他の銀行にもあたって、なんとか資金の準備を進めました。
クリニックについて、こだわった点はありますか?

コンセプトについては、冒頭でお話ししましたね。クリニックの内装や看板の色には、特にこだわりました。お子さんたちが来て、元気になれるような色を選ぶようにしています。

また、セパレートされた空間づくりも意識しました。診察室も含めて、部屋の数はかなり多く作っていると思います。感染エリアと非感染エリアをしっかり分けられるようにしている点も特徴です。それから、越谷の1階テナントの避難経路にはかなり気を使いました。あの場所については特に重要視して実際、建物に穴を空けてまで対応してもらったくらいです。
  • クリニック受付
  • クリニック受付
クリニックの経営者として、どのようなことを意識されていますか?

経営者でありながら、プレイヤーとして現場で働くこともあります。どこかのクリニックで欠員が出たときは、自分が対応しなければならないので、体の健康はその意味でも非常に重要ですね。

様々な方と働く中で、色々な悩みやプライベートな話、相談を受けることもあります。銀行との交渉もあれば、役所関係のやり取りもありますし、対応する内容は本当に多岐にわたります。
ですので、自分自身のメンタルや思考を常にフラットな状態に保つことが大事だと感じています。あまり言われたことを引きずらないようにして、頭をクリアに保つ。多少のことでは動じない、ということですね。まあ、元々の性格もあると思いますけど(笑)
これから開業される先生方にアドバイス等 ございますでしょうか?

まずは――そうですね、ユヤマさんに連絡した方がいいってことでしょうか(笑)。

やりたいことがあるなら、勇気を持って行動に移すことが大事だと思います。それがなかなかできないのは、今の職場の状況や忙しさが原因ということも多いのではないでしょうか。でも自分のやりたいことって、最終的には自分にしかできないわけで。そこに対して勇気を出して一歩踏み出せるかどうか、だと思います。
それから、専門医の資格は取っておいた方がいいですね。あと、睡眠をしっかり取って、体力をつけておくこと。やっぱり結構大変なので、体力は本当に必要です。
夜間の当直や診察はないですが、大変だなと感じるのは、今までやったことのなかったシフト管理や労務関係といった業務です。クリニックが複数になってからは、いわゆる中間管理職のような感覚に近いですね(笑)。
開業前と開業後で感じたギャップとしては、「診療をたくさんやりたかったのに、実際は診療以外の業務の方が多い」というところでしょうか。これは正直なところですね。

  • 塚田先生

Clinic Profile

東京都江東区の小児人口が非常に多い豊洲エリアにて、マンションの1階でご開業されています。
すでに法人化されており、分院展開のご経験もお持ちで、運営面のご苦労についても率直にお話しいただきました。 これから開業を検討されている先生方や、分院展開をご検討中の先生方にとっても、大変参考になる読みやすい内容となっております。

  • けいこ豊洲こどもクリニックの外観